Medical Tribune 2014年7月10日号に興味深い記事がありました。
「午後・週末・2月の手術で院内死亡率上昇」です。以下、Medical Tribuneからの転載です。
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ドイツ・Charité-University Medicine BerlinのFelix Kork氏とClaudia Spies氏は、午後・週末・2月に行われた手術では、その後の院内死亡率が高いことを,欧州麻酔科学会で報告した。
Kork氏らは、ベルリンの三次医療大学病院2施設で、2006〜11年に手術を受けた患者21万8,758人について手術が行われた時刻と院内死亡の関連を後ろ向きに解析した。
午後の手術は、午前中の手術と比べて院内死亡リスクが21%上昇した。週末の手術は、平日の手術と比べリスクが22%高かった。2月の手術は他の月と比べてリスクが16%上昇していた。
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これは興味深い研究だと思いました。確かに自分の実感とマッチしているからです。私は全身状態のあまり思わしくない症例に関しては、できるだけ週央の午前に手術するようにしています。
何となく午後の手術や週末に施行する手術は嫌なので、避けることができるのならできるだけその時間帯は避けようとしているのです。
日本とは環境の異なる外国における21万人もの膨大なデータから解析された結果なので、私が臨床医として日常的に感じているイメージもあながち間違いではなかったようです。
緊急手術や準緊急手術はこの限りではありませんが、ある程度余裕のある予定手術に関してはできるだけ週央の午前中に手術予定としておいた方が無難のようです。
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