今日の午前は外来でした。
週明けは外来も混んでいるし、病棟業務も多くてバタバタしています。


今日の予約患者さんの中に腰部脊柱管狭窄症の方が居ました。前回診察時に腰椎MRIの予約を入れており、本日はその結果説明のために来院されました。


MRIの所見は、L3/4で中等度の狭窄を認めるのみだったので、まずはオパルモン処方を開始しました。実は、この方のMRI施行日は、私の別の外来日でした。


患者さんサイドから見ると、別の日にMRIの結果を聞きに来るのは二度手間なので、できればMRI施行日に再診して結果説明を聞きたいところだと思います。


しかし、私はMRIを施行した日に診察予約をすることはありません。何故なら、MRIを施行した当日では放射線科医師による読影が間に合わないからです。


もちろん脊椎や関節MRIの読影能力では、放射線科医師に負けません。しかし、画像診断には見落としが付き物なので、2名の医師によるダブルチェックが欠かせないと考えているのです。


また、脊椎などでは、腹腔内臓器や後腹膜腔が画像に含まれているため、これらの部位の疾患をチェックしてもらうためにも、放射線科医師の読影は必須だと思っています。


ちなみに今日の方は棘突起横に大きな脂肪腫がありましたが、放射線科医師は見落としていた(故意に無視していた?)ようです。画像診断でのダブルチェックは大切ですね。



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Critical thinking脊椎外科