今日は午前中に有給休暇を使ってランチを食べた後に重役出勤しました(笑)。
たまには、こういった変則的な勤務も良いものですね。


さて病院に到着すると、「患者さんがお昼過ぎから頭痛・嘔気を訴え始めました。血圧がSBP>180mmHgなので、指示にあるへルベッサーを処方してください」という連絡がありました。


担当看護師さんは、高血圧→頭痛・嘔気という図式を考えていたようです。しかし、この方は降圧薬による治療中ではあるものの、血圧コントロールは比較的良好で普段は正常範囲内です。


おかしいなあ?と思って診察すると心窩部に圧痛ありました。高血圧による頭痛・嘔気ではなく、嘔気・胃痛のため血圧が高くなったのかもしれません。


このあたりを考慮して本日は絶食として補液を行い、明朝まで経過観察することにしました。今回のケースは、「 胃腸炎 → 嘔気 → 血圧が上昇 → 頭痛 」という可能性を否定できません。


忙しいと病棟看護師さんの報告を鵜呑みにして指示を出しがちですが、やはりできるだけ時間を見つけて患者さんを診察して判断するべきだと思いました。


しかし実際問題として、常時20名以上の入院患者さんを抱えていると、全ての場面で基本に忠実となるのは、なかなか難しいことではありますが・・・。


高齢者の熱発は要注意 につづく



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