昨日の午前はアルバイト先での外来でした。
何故か、患者さんとのコミュニケーションに難のある外来でした。


そもそもの出だしが救急受診した左頚部~肩痛の患者さんでした。朝の5時頃発症で激烈な痛みのため救急受診したのですが、明らかな麻痺症状を認めず、頚椎MRIも正常でした。


とにかく異状に痛がるのですが、何か精神的なニオイを感じました。念のため内科に紹介しましたが、やはり何も無かったようです・・・。



次に来たのは数ヶ月続く両膝関節部痛の方ですが、何も言わずに会社の健診の結果を出してきました。UA 9.7なので高尿酸血症の治療を開始して欲しいとのことでした。


これだけなら問題無いですが、両膝の痛みも高尿酸血症による痛風の痛みだと言い張ります。高尿酸血症の治療を開始しますが、膝痛は関係無さそうですと言っても聞く耳を持ちません。


尿酸値のコントロールがついても、何故膝痛が治らないんだ!とクレームを発しそうな雰囲気満載でした。膝関節痛はOAの痛みだと気長に言っていこうと思います。。。


4番目に登場したのは、左頚部から上肢の痛みを訴える神経症的な雰囲気の患者さんでした。開口一番に「治療効果が無い!」とまくし立てるのですが、まだ今日は3回目の受診です。


前2回の診察で頚椎Xp、MRI、肩関節Xpを施行しましたが、いずれも明らかな異常所見をみとめませんでした。ロキソニン、トラムセット、肩関節関注も全く効果無しです。


私は会話の際に相槌を打つクセがあるのですが、今回も「何故治療効果が無いんだ!」という患者さんの罵声に「何故でしょうね・・・」と無意識のうちに言ったことが状況を悪化させました。


頭の中で真剣に病因や治療法を考えながら、「何故でしょうね・・・」と相槌を打つのが私の診察スタイルなのですが、どうもこれはあまり良くない態度のようです。


神経を集中して治療法を考えながら会話できるほど器用ではないのですが、無言で沈思していると間が持たないので、患者さんと会話をしているように見せるために相槌を打っています。


これが患者さんにとってはあまり印象が良くないようです。確かに「何故でしょうね」と言ってしまうと、診療を放棄しているようにも映るかもしれないので、以後気を付けようと思います。




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