若い整形外科医にとって、リハビリテーションはあまり興味の無い方が多いと思います。
やはり、整形外科医にとっては手術の方が、俄然やる気が出てくると思います。


しかし、いつまでも手術ができるわけではなく、いずれメスを下す時が訪れます。その際の選択肢としては、① 開業する ② 病院の幹部(院長等)に登用される が考えられます。


しかし、メスを下す時期を60歳ごろとすると年齢的に開業は難しいのが現状です。また、②幹部登用は水モノであり、60歳で役職も無く手術もできない医師は疎んじられる可能性が高いです。


もちろん、現役の整形外科医としてやっていくことが難しくなる60歳までに、リタイアできる資産を蓄えれば良いのですが、全員ができるわけではないことも事実です。


整形外科勤務医として長く生きていくことは難しいですが、解決法のひとつとして「リハビリテーション専門医」として第二の人生を送るという手があります。


従来、リハビリテーション専門医はかなりハードルが高かったです。しかし専門医制度改革の影響で、日本リハビリテーション医学会は生き残りをかけて専門医の増産に舵を切っています。


日本専門医制評価・認定機構(専認機構)は、専門医を18の基本領域とその他のサブスペシャリティ領域に分けて、ひとりの医師はひとつの基本領域の専門医しか標榜できなくなります。


整形外科領域でいうと日本整形外科学会は基本領域で、日本リウマチ学会・日本脊椎脊髄病学会・日本手外科学会はサブスペシャリティ領域となっています。


整形外科医の感覚的では日本リハビリテーション医学会はサブスペシャリティ領域だと思いますが、日本リハビリテーション学会の一部の理事は強烈に基本領域の学会を志向しています。


日本リハビリテーション医学会は18の基本領域に入れるか否かの当落線上にありますが、専門医の数が少ないことがネックとなっています。


2014.11月現在で約2000名ですが、2016年までに3000名の専門医が居ないと18の基本領域には入ることができません。このため、なりふり構わない専門医増産態勢に入っているのです。


専門医を増産するために、学会は専門医試験資格の緩和が検討しています。受験資格の最大のネックは、「 医学会における主演者の学会抄録2篇を有すること 」 です。


この条件をクリアできないため専門医受験を諦める方が多いですが、2016年度実施の専門医試験から、「主演者の学会抄録1篇 」 に緩和される可能性が高くなりました。


この受験資格の緩和が行われると、2015年度の日本リハビリテーション医学会学術集会で1篇発表することで、受験資格を獲得できることになります。


おそらく専門医試験を受験さえできれば、合格できる可能性がかなり高いので、日本リハビリテーション医学会学術集会の演題募集で採択されるか否かで専門医取得の成否が決まります。


日本リハビリテーション専門医に興味のある方は、2014.11.18から始まる第52回日本リハビリテーション医学会学術集会の演題募集に注目ですね。



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