一昨日の手術は、人工股関節全置換術(THA)でした。
最近は、内閉鎖筋温存の後外側アプローチの試行錯誤が続いています。


内閉鎖筋は、上下双子筋の間に埋もれているので、短回旋筋群を展開した段階では目視で確認できないケースが多いです。指先で触知すると上下双子筋間に索状物として触知します。



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上記の画像は術野をやや下方から覗き込むように見ているのですが、インナーボール直上の白い索状物が内閉鎖筋です。これだけ内閉鎖筋を温存できると後方安定性は抜群です。


しかし、内閉鎖筋を温存すると寛骨臼の展開が非常に苦しくなります。特に寛骨臼へのリーマーの出し入れが困難なことが大きな問題となります。


この問題点を解決するために、下記のような工夫をしています。
① 大腿骨頚部をやや短めに骨切りする
② 左側なら5~6時、右側なら6~7時方向の寛骨臼縁を(リーマーで)切除 
③ 3本のレトラクターをラダーのように使用してリーマーを寛骨臼に誘導


もちろん、脚短縮が大きな症例や変形・拘縮が高度な症例では、潔く内閉鎖筋は切離して梨状筋のみ温存する後外側アプローチを選択しています。



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                                    人工股関節全置換術