今日の午前は、アルバイト先での外来でした。
肩関節周囲炎では肩峰下滑液包にヒアルロン酸製剤を注射するケースが多いです。


しかし、肩関節そのものに注射する場合には、前方から刺入すると患者さんが痛がるケースが多い印象です。私は肩関節前方から刺入する場合には烏口突起と肩鎖関節を指標にします。


単純X線正面像で烏口突起と肩鎖関節の位置を確認しながら関節内に針先を進めるのです。単純X線正面像で確認しながら注射をすることで、関節腔内注射の精度が上がりました。


しかし肩関節前方からの注射は痛がるので、最近では肩関節後方からアプローチすることが多くなりました。刺入点は肩峰下滑液包注射と同じポイントです。


この場合も慣れないうちは、単純X線正面像で肩峰と肩関節の位置関係を確認しながら刺入することで、関節腔内注射の精度が上がると思います。


たかが肩関節腔内注射、されど肩関節腔内注射だと考えています・・・。



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