先日の外来で2名の入院がありました。
どちらもL3圧迫骨折なのですが、経緯が全く異なり興味深かったです。


1人目は70歳台前半の方で、1日前に転倒して受傷されました。この方は生活保護受給者で生活習慣が乱れに乱れています。糖尿病を筆頭にたくさんの生活習慣病に罹患しています。


単純X線ではそれほど椎体が圧潰しているわけではないので、前日の外来担当医はフレームコルセットを採型して自宅に帰したようです。


しかし、次の日の私の外来に、ご家族(息子さん)を伴って骨折があるのに入院させないのはどういうことなのか? と怒鳴り込んできました・・・。


私の目からみても前日の外来担当医の対応は間違っていないと思います。しかし、権利意識の非常に強い親子のようで、(どうせ無料だから)入院させろ!という意識が垣間見えました。


2人目は100歳の方で、転倒後数日経過しています。何とか家族ががんばって介護していましたが、痛みが強くて如何ともし難くなって受診されました。


さすがに入院を勧めましたが、ご家族がかなり迷われました。自分達で何とかしようという気持ちがありありと伝わります。しかし、ご家族だけでは対応が難しそうな印象でした。


患者さんのためにもご家族の背中を押す必要があると思い入院を強く勧めました。私は家族だけで耐え忍ぶことを是とはしませんが、この患者さんを少しうらやましく思いました。


同じ日に同じ骨折を診察しましたが、何とも両極端な方に遭遇しました。世の中にはいろいろな方が居ますが、私なら後者のような方になりたいと思いました。



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