先日に外来をしていると、5歳児が前日の午前から首の痛みを訴えるとのことで初診されました。斜頚になっていたので環軸椎回旋位固定という診断をほぼ一瞬で下せました。


半年前に自分の子供が環軸椎回旋位固定になったこともあり、何となく親近感のある疾患です。環軸椎回旋位固定は、環軸関節が亜脱臼の回旋変形した位置で固定されることが病態です。


外見上は斜頚位(cock robin position)を呈しています。一般的には小児に発症することが多く、上気道炎や軽微な外傷が原因となることがありますが、原因不明なことも多いです。


単純X線は開口位と側面像が重要です。開口位では環軸関節と歯突起の位置関係に左右差があります。私はCTまでは施行しないですが、回旋の状態がより分かりやすいかもしれません。


治療は介達牽引が推奨されていますが実際に外来で毎日行うことは難しい場合が多いので、私は一番小さなサイズの頚椎カラーを処方しています。


数日後に再診してもらい、十分な整復を獲得していなければ発症して1週間程度をメドにして入院での持続牽引を勧めています。親御さんにこのような説明すると安心して帰宅されました。


一連の診察を眺めていた外来看護師さんが、先日同じような児が休日診療所を受診した話しをしてくれました。何でも、患者さん家族が午前4時ごろに救急受診したそうです。


何故、そのような非常識な時間帯に受診したのか不明ですが、当直していた休日診療所の小児科医師は環軸椎回旋位固定を知らなかったようで、近くの3次救急の病院に紹介したそうです。


今回のケースがコンビニ受診なのかは不明です。しかし、わざわざ非常識な時間帯に休日診療所を受診するよりも、普通に整形外科を受診した方がスムーズに治療されたはずなのですが・・・



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