先日、人工膝関節全置換術(TKA)がありました。
使用機種は、バイオメット社のVanguard Complete Knee Systemです。


以前に記事を書きましたが、バイオメット社はSignature というCTベースのボーンモデルによる、テーラーメードの骨切りガイドのシステムを提供しています。


今回はSignature ではなく、バイオメット社がOrthAlign社との日本独占契約により日本へ初導入した高精度の手のひらサイズナビゲーションシステムである KneeAlign2 を使用しました。


KneeAlign2_1




KneeAlign2 は、膝に取り付けて上下左右に動かす簡易な作業で、骨の軸を把握して骨切りの最適角度を割り出す、小型でシンプルな人工膝関節置換術用ナビゲーションシステムです。
 

KneeAlign2_1




従来品の大型ナビゲーションように外部機器と接続することなく、手術中に豊富なデータがこの手のひらサイズの機器から得られます。


また、従来の大型ナビゲーションシステムの課題であった機器導入コストを解決することが期待されており、米国では2009年に発売されて既に1万5000件以上の手術に用いられています。


さて、問題の使用感ですが、なかなか簡便で最初のレジストレーションもストレス無く施行できました。術後単純X線像でインプラント設置状況を確認したところ、アライメントもばっちりでした。


まだ1例しか実績が無いので、このナビゲーションシステムがどの程度信用できるのか分かりませんが、感覚的には「かなり使える」逸品だと思いました。



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先日、人工膝関節全置換術(TKA)がありました。
使用機種は、バイオメット社のVanguard Complete Knee Systemです。


以前に記事を書きましたが、バイオメット社はSignature というCTベースのボーンモデルによる、テーラーメードの骨切りガイドのシステムを提供しています。


今回はSignature ではなく、バイオメット社がOrthAlign社との日本独占契約により日本へ初導入した高精度の手のひらサイズナビゲーションシステムである KneeAlign2 を使用しました。