Medical Tribuneで興味深い記事がありました。
一夫多妻で冠動脈疾患(CAD)リスクが4倍超に です。




一夫多妻制のサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)で実施された多施設前向き観察研究から,複数の妻がいる男性では妻が1人の男性に比べて冠動脈疾患(CAD)リスクが4倍超高いことが明らかになった。


サウジアラビア・King Faisal Specialist Hospital and Research CentreのAmin Daoulah氏がアジア太平洋心臓病学会(APSC 2015,4月29日〜5月2日,アブダビ)で報告した。


CADリスクは妻の人数が増えるごとに上昇することも分かった。 独身男性に比べ,既婚男性は健康状態が良好で寿命も長いとのエビデンスがある。


では妻が複数いれば,さらに健康状態が良くなり寿命も延長するのだろうか。Daoulah氏らは今回,一夫多妻が心血管の健康に及ぼす影響について前向き観察研究で検討した。  


一夫多妻制はアフリカや中東,中央アジアや東南アジアの一部地域に見られる風習である。一夫多妻が許される宗教の1つとして知られるイスラム教のシャリーア(イスラム法)では1人の男性が4人の妻を持つことが許されている。


しかし,複数の妻を持つためには平等に扶養することが条件となるため経済的な負担が大きく,実際に複数の妻がいる男性はごく一部だとされている。  


今回の研究では,妻の数とCADリスクの関連について検討。CADは主要心外膜冠動脈の狭窄率70%以上または左主幹部の狭窄率50%以上(LMD;左主幹部病変)と定義した。  


対象は,冠動脈造影検査のためサウジアラビアおよびUAEの5施設に紹介された既婚男性687人。平均年齢は59歳で,56%に糖尿病,57%に高血圧があり,45%にCADの既往歴があった。


妻の数は68%が1人,19%が2人,10%が3人,3%が4人だった。ベースラインの背景因子は妻の数によって差があり,複数の妻がいる男性では妻が1人の男性に比べて,高齢,農村部居住者,高所得者の割合が高かった。


ストレスやプレッシャーが増大か  ベースラインの背景因子で調整して解析した結果,妻が2人以上の男性では,妻が1人の男性に比べCADリスクが4.6倍,LMDリスクが3.5倍,多枝病変(MVD)リスクが2.6倍高かった。


さらに,妻の数が増えるほどこれらのリスクは上昇した。 この結果の背景には複数の妻の住居を確保し,生活を維持するための経済的負担や精神面での負担,全ての妻たちを公平かつ平等に扱わなければならならないことから生じるストレスなどがあるのではないか,とDaoulah氏は指摘。


また,研究対象の男性は都市部よりも農村部の居住者が多かったが,こうした男性では複数の妻を扶養するために仕事を増やしたり,より給与の高い都市部に働きに出るなど,プレッシャーも大きいのではないかと考察した。  


ただし,今回の研究では身体活動や配偶者との親密度,食習慣,近親婚による遺伝的影響などの因子が考慮されなかった。これらが結果に影響した可能性もあるため,同氏は「一夫多妻とCADリスクの関連についてはさらなる検討が必要」としている。

                                 





う~ん、一夫多妻制度に対するアンチテーゼですね。日本に暮らしていると、「一夫多妻」という概念さえ湧きませんが、世界には合法化されている地域があるようです。


しかし、経済的にはもちろんですが、精神的にもストレスを感じるケースが多いようです。1人でもキツイのに、複数の妻と平穏に暮らすのは相当精神的にタフでなければ勤まらないでしょう。


精神的にストレスを感じるだけでなく寿命まで短くなるようでは、一夫多妻も良いものではなさそうですね。一夫一妻制度が世界でもメジャーなのは、社会経済的に合理的だからだと思います。


まぁ、この世に生を受けたからには、一度はアラブの王侯貴族のような生活を味わってみたい気はします(笑)。かなりハードルは高そうですが・・・



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