1ヶ月前ほど前のことですが、下の画像のような 鎖骨遠位端骨折の10歳台の患者さん に、いろいろ検討した結果、保存治療を選択したことをお伝えしました。


受傷時 - コピー




鎖骨遠位端骨折では、単純X線正面像であまり転位が無いように見えても実際には前後に大きく転位しているケースが多く、また高齢者に好発するため偽関節化する症例が多いです。


先日、受傷後5週の時点で再診してもらいました。単純X線像では、下の画像のように早くも鎖骨遠位端の骨折部に仮骨形成を認めました!



受傷後5週 - コピー



叩打痛や圧痛もほとんどなく経過順調です。5週間の間、入浴時以外は三角巾+バストバンドで固定していましたが、さすがに10歳台だけあって肩関節可動域制限は認めませんでした。


念のためあと3週間は三角巾+バストバンド固定を継続するつもりですが、もう既に勝利を確信しています(笑)。今回の経験から10歳台であれば保存治療という選択肢もありそうです。


もちろん、30歳台以上の成人に同じような治療を行うと肩関節拘縮を併発するので、肩関節の機能保全の意味では、保存治療はあまり現実的ではありません。


しかし、肩関節拘縮をきたしにくい10歳台の患者さんであれば、手術治療ではなく保存治療を選択することも充分可能であることを学びました。



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