資産運用にはさまざまなジャンルがありますが、
一般的には金融資産と不動産を用いた資産運用がメジャーです。


医師の中にも金融資産や不動産を既に所有している方が多いと思いますが、残念ながら両資産ジャンルとも儲からない資産(?)を所有している方が多いのが現状です。


金融資産であればトヨタ・ソフトバンクといった「話題の株」やマクドナルドHDなどの「株主優待目的の株」、そして毎月分配型投資信託や「旬」のテーマを扱った投資信託などが代表です(※)。


一方の不動産に関しては、30年一括借上げ(?)の新築ワンルームマンションが圧倒的な横綱です。そしてS銀行やノンバンクでしか融資がつかない地方の1棟マンションも該当します。


上記で挙げた投資対象を購入してしまう方の共通点は、一貫した投資戦略が欠如している点です。そして商品自体の共通点は、「他人が購入を勧める」ことです。


私の経験上、本当に美味しい資産は「苦しみの中で購入する」もしくは「融資を含めて購入することが非常に難しい」です。楽勝で手に入れることのできた優良資産は「皆無」でした。


少し話が脱線しましたが、一貫した投資戦略は資産運用で成功する上では極めて重要です。私の場合、コア・サテライト戦略を採用しています。


コア・サテライト戦略とはポートフォリオを「攻め」と「守り」に明確に分割し、効率的に運用する手法です。世界中の多くの機関投資家が採用している戦略で、個人投資家でも採用可能です。 


具体的には、運用資産の中心的な部分(コア)では安定性を確保する一方で、残りの一部資産(サテライト)では比較的高いリターンを目指して運用する戦略です。


このように資産をコアとサテライトに分けることで、資産全体として過度のリスクを取ることを回避しながらリターンの上積みを狙うことができます。


一般的にはコア部分はインデックスファンドなどで低コストで幅広く分散投資する一方、サテライト部分は個別銘柄などの収益性のより高いリスク資産へ投資することが多いです。


ただ、機関投資家やFPの言うコア・サテライト戦略は、金融資産運用だけの戦略です。私は、この考え方は非常にもったいないと思います。せっかくなら自分の存在全てに広げるべきです。


つまり、人的資産・金融資産・不動産の3大資産全体でコア・サテライト戦略を採用すると資産運用がより効率的になります。ちなみに私たち医師の場合、人的資産とは医師免許のことです。


私は、医師の資産運用におけるコア・サテライト戦略は下記のごとくであることが最適解だと考えています。尚、ここでは、コア=キャッシュフロー、サテライト=資産価値 を意図しています。


 ・ コア: 人的資産・不動産(キャッシュフロー)
 ・ サテライト: 金融資産


医師免許からもたらされる安定的な医業収入および安定性のある不動産からの賃料収入を「コア」、金融資産を運用して超過収益を得ることを「サテライト」に位置付けるのです。


現時点では 「 医師免許 = 鉄板の現金収入 」 です。また、築古化による賃料下落圧力はあるものの、不動産からのキャッシュフロー(賃料)は基本的に長期固定です。


一方、金融資産に関しては比較的安定的と言われる先進国株式であっても、資産価値が2倍になったり1/2になったりすることも珍しくはありません。


もちろん、不動産の資産価値に関しては金融資産同様に変動率が大きいですが、物件価格が高額であることと流動性が低いことから、資産運用戦略では「コア」に分類するべきでしょう。


医師免許をベースにした人的資産+不動産収入の安定性を「コア」にして、「サテライト」として金融資産運用で超過収益を目指すことが、医師の資産運用の勝ちパターンではないでしょうか。


※ 残念ながら、私も株主優待目的でたくさんの割高な株式を所有しています(笑)


★★  医師のための資産形成講義  ★★


第88回日本整形外科学会学術総会期間中の2015年5月23日に開催した、本ブログ管理人による 「医師のための資産形成セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。


2015神戸セミナー



本セミナーは経済的自由獲得を目指す医師向けに開催しました。 資産形成マニュアル は、医師に最適化した資産形成手法だと自負していますが、文書だけでは伝わらないことも多いです。


講義内では、資産形成マニュアルにおいて文面だけでは伝えきれなかった資産形成のコツや、寝ていても定期収入をもたらしてくれる 「資産の自動運転化」 を中心に説明しています。