先日、20歳台女性が膝関節内側の痛みを主訴に初診されました。
外傷の既往も無く、スポーツも特にしないそうです。


診察すると膝関節内側関節裂隙ではなく、関節裂隙よりもやや末梢の脛骨内顆部に圧痛がありました。いわゆる鵞足部の痛みのようです。


単純X線像でも明らかな異常所見は無かったので、消去法的に鵞足炎と診断しました。通常、鵞足炎はスポーツ選手のオーバーユースによって発症することが多いです。


今回の患者さんの原因はよく分かりませんが、軽症の場合には膝を使う運動を控えて安静を保つことで、炎症が治まり数週間で自然に軽快することが多いです。


痛みが強い場合には消炎鎮痛剤を処方します。ステロイド剤のトリガーポイントも炎症コントロールに有効ですが、個人的にはステロイド剤は嫌いなのでテーピングを指導しています。


鵞足炎の治療の問題は、10歳台のスポーツ選手に多く発症して慢性化しやすい点です。無菌性髄膜炎併発リスクから、未成年にはロキソニン等の消炎鎮痛剤を処方しにくいのです。


カロナールでは鎮痛効果がイマイチなのですが、ロキソニン処方で無菌性髄膜炎の地雷を踏みたくありません。治療としては切れ味が悪いですが、安全第一に考えると仕方無いですね。



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