30日に、2015年の最後の株式市場(大納会)が終了しました。1年を通じて不安定な相場展開でしたが、終わってみればTOPIXは+9.9%。日経平均は+9.1%で、ともに4年連続の上昇でした。


参考: 2013年 東証大納会の雑感


8月下旬ごろに中国発の株価下落で日経平均17000割れがあり、個人株式投資家の一部が色めき立ったようですが、私は日経平均8000円台で爆買しているので全く手出しできませんでした。


だからと言って全く何もしていなかったわけではなく、今年の金融資産投資では① 産金株 ② 任意組合への出資 の2つの投資対象にまずまずの金額を投入しました。


①の産金株は、2009年のJ-REIT と 2012年の電力株 でも実践した超長期逆張り投資の応用なので、淡々と機械的に買い下がってユニット数(株数)を増やしました。


今までと異なる点は、米国ドルで購入するので「ドル買いのタイミングをどうするか?」です。ドル円の変動率は産金株の変動率よりも小さいため、ドル高は無視して産金株暴落を優先しました。


もちろん円資産がベースである日本人の私にとっては、ドル安+産金株暴落がベストですが、海外株式への投資では全ての条件が揃うことはなかなか無いと思います。


②の任意組合への出資は、金融資産投資というよりも実質的には元ファンドマネージャーの方の才能への投資だと考えています。この方は奇遇にも私と同じ年です。


私とは全く逆の「中~短期の成長株投資」という投資戦略です。医師のような多忙な人種がこのスタイルで結果を出すことは難しいですが、この戦略のメリットは参戦時期を問わないことです。


例えて言うなら、私は「コストパフォーマンス重視でB級グルメの長距離ランナー」、この方は「美食家の短距離スプリンター」でしょうか(笑)。見事なほど投資戦略が真逆なのです。


しかし、得意とする投資戦略が異なるだけで、投資を敢行するスタイルは極めて酷似しています。そして、その共通点とは「自分で決めた投資ルールに忠実に従う」です。


金融資産投資において長期に渡って結果を出し続けるためには、” フィーリング ”で投資することほど危険な行為はありません。


トライアンドエラーで自分の投資手法のエッジの有効性を検証しつつ、感情を排して機械的に投資を敢行することが理想です。このあたりの感覚は、不動産投資とは異質だと思います。




★★  医師のための金融資産形成術  ★★


資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。



NY夜景

      



勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。


1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術


①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。


一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。 


今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。


築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。