今週になって、寒波が列島に襲来しています。
地域柄か毎日寒くて、なかなか布団から出ることができません(笑)。


私は、冬になると 「 しもやけ 」 に悩まされます。しもやけは凍瘡とも呼ばれており、おもに手や足、耳たぶや鼻、頬に赤い発疹や腫れが生じ、かゆみや痛みを伴うのが特徴です。


寒くなると血管は動脈、静脈ともに収縮しますが、動脈は温められると速やかに元に戻りやすいのに比べて、静脈は戻りにくいという性質があります。


この時間差によって微小循環が滞り、体の末梢部分にある手足や耳介に酸素が届かなくなって、うっ血や炎症といったしもやけの症状が起こると考えられています。


しもやけは、主に2つの型に分類されます。手足全体が熟れた柿のように腫れあがる「樽柿型」と、手足の指や足底、耳介や鼻、頬に赤い発疹が出る「多形滲出性紅斑型」です。


いずれのタイプもひどくなると水疱が生じ、さらにそれが破れてびらんを生じます。子どもは「樽柿型」、成人は「多形滲出性紅斑型」が多いようです。


治療は、末梢循環の改善が目的となります。毛細血管拡張作用のあるユベラ(ビタミンE)やエパデール(EPA)を内服するほか、ヒルドイド等のヘパリン類似物質配合剤の塗布です。


掻痒感や発赤などの症状が強い場合には、炎症を抑える目的でステロイド外用剤を塗ると良いそうです。私の場合は高脂血症の治療も兼ねて、エパデールを服用開始しました(笑)。


エパデールは、この論文を拝読してから腰部脊柱管狭窄症の第一選択薬にしています。確かに他の薬剤よりも反応が早くて良い薬である印象です。 薬価も安いし、万能薬っぽいですね。





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