私は、先日から しもやけ+高脂血症(HLP)対策で、エパデールを服用しています。
ご存知のように、エパデールは一日3回服用です。


最初の数日は張り切ってきっちり服用していましたが、徐々に昼食後のエパデール服用を忘れるようになりました。そして、ついに朝・夕食後の服用も忘れるようになってきたのです・・・


最近はエパデールの効果なのか寒波が去ったためか分かりませんが、しもやけもすっかり治りました。喉元過ぎれば・・・の通り、困っている症状が無いと服用を続ける意志が鈍ります。


高脂血症などは全く自覚症状が無いので、服用を継続するインセンティブに欠けます。やはり痛みなどの自分に不利益な症状が無いかぎり、服薬コンプライアンスを保つことは難しそうです。


恥ずかしながら私の服薬状況は、患者としては最低レベルだと思います。これは、私の意志の弱さも原因のひとつだと思いますが、やはり痛みなどの症状が無いことが大きいと思います。


このように考えると、薬を服用し続けるという医師にとっては「当たり前」の行為は、患者さんにとって意外と難しい課題であることに気付きました。


特に、整形外科領域では骨粗鬆症や高尿酸血症などの自覚症状に乏しい疾患での薬物治療では、服薬コンプライアンスを保つことは難しいのかもしれません。


骨粗鬆症ではマンスリー製剤があるので、まだ服薬コンプライアンスを保つことは容易かもしれませんが、高尿酸血症では患者層が若いこともあって難しそうです。


確かに、日常診療でも高尿酸血症のドロップアウト率は高いです。医師の立場からは何故服用できないの? ですが、患者さんの立場になるとドロップアウトしてしまうことも納得です。


痛みを伴わない疾患で、服薬コンプライアンスを保つことは難しいものですね。何か服薬コンプライアンスを保つ良い方法があれば教えて欲しいものです。




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