今年に入って金価格のラリーが続いています。原油市場と株式市場は世界中で総崩れの状況ですが、金価格および産金株は逆行高です。FRBが利上げを中止することが最大の要因です。


狂ったように株価が上昇している産金株の追い風を受けて、所有産金株の時価評価が水面上に顔を出しました。2016.2.6時点で下記のように購入価格(USD)に対して+28.5%となっています。


160206 産金株 - コピー


尚、購入時の平均為替レートが1 USD=122.34 円に対して、2016.2.6時点では1 USD=116.83 円と円高になっているので、円換算での含み益率は+22.7%となっています。


記録を確認すると、2013.5.15に打診買いしており、本格参戦したのは2015.8月上旬です。紆余曲折があったものの、11月頃にはユニット数が増えなくなったので実質的に4ヶ月間の戦いでした。


私は過去15年間に3回の大きな金融資産投資を行っています。今回は4回目の本格投資で、前回の2012年の敢行した電力株投資からは約3年ぶりの本格投資でした。


・ 2002~2003年   ブルーチップ銘柄
・ 2008~2009年   J-REIT
・ 2012年       電力株
・ 2015年       産金株 (NY株式市場)


しかし、今回は残念ながら(現時点では)過去最少の投資金額に留まっています。この理由は1回あたりの購入ユニット数が少なかったことと、予想よりも早く株価が下げ止まったためです。


一般的な順張り投資家なら、底値から20%程度上昇した現時点から投資開始するケースが多いと思います。しかし、私は超長期逆張り投資家なので、現時点での買い増しはご法度です。


俗っぽく言えば、こんなに高くなった株価では怖くて買えないのです。私は金融資産投資からエンターテインメント性やギャンブル性を排除して「結果を出すこと」に集中しています。


長期にわたって金融資産投資で結果を出し続けるためには、できるだけ感情を排して自分の投資ルールに従って機械的にトレードすることに徹する必要があります。


ちなみに、私の超長期逆張り投資における要点は下記のごとくです。

・ 断末期の悲鳴を上げていて、誰もが逃げ出している市場を発見する
・ その市場が将来的に消滅する可能性が無いかを検証する
・ その市場が10~30年来最安値に売り込まれるまで、じっと我慢する
・ セリング・クライマックスが発生した段階で投資を開始する(橋頭堡を確保)
・ 橋頭堡を確保した後は、感情を排して(恐怖を抑え込んで)機械的に買い下がる
・ 相場が大底を打って上昇に転じても、欲を出して買い上がらない


株価の下落とともに規則的に買い下がっていくスタイルの私の投資法において、時価評価がプラスに転じるということは、その投資が終了しつつあることを示唆します。


感情的にはもう少しユニット数を増やしたいところですが、 ここはグッと我慢です。機会損失は笑って誤魔化せますが、現実損失は顔がゆがみますから・・・


そして、心の中では産金株が再度下落トレンドに突入することを祈りつつ、相場を見守っていきたいと思います。 それにしても、次に金融資産投資を本格的に行えるのはいつになることやら・・・




★★  医師のための金融資産形成術  ★★


資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。



NY夜景

      



勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。


1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術


①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。


一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。 


今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。


築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。