今年の整形外科関連の診療報酬改定のトピックスのひとつは、湿布のひと月70枚制限でした。改定からちょうど1ヵ月ほど経過したので、何か変化があったのかを振り返ってみました。


まず実臨床での処方が面倒になりました。医療機関によって処方する面倒さの度合いが随分異なりますが、新規処方での面倒さはどの施設も特筆に値します(笑)。


電子カルテ&オーダリングシステムを導入している医療機関では、2回目以降の処方はコピペで対応できるのでまだましです。


しかし、新規処方ではいちいち貼付部位・1日あたりの使用枚数・日数を記載しなければなりません。医療機関によっては雛型が無くて全て手入力(!)というトンデモないところまであります。


この医療機関に関しては、そこまで国の湿布処方制限に協力をしなくてもいいのに・・・と思えるほどの怠慢振りを発揮しているのですが、私も面倒なので処方を ”高度に” 自粛しています。


あと、患者さんからのクレームが少しありました。これは事前に予想できることだったので、現在の勤務先では予め文書化して外来に置いています。


それにも関わらず、生活保護の患者さんから「納得できない!」というクレームを何回か受けましたが、面倒なので「詳細は厚労省に電話で問い合わせて下さい」の一点張りで対応しました。


正直に言って、勤務医的には湿布の処方制限などどうでもいい話なのですが、1ヵ月経過して改めて振り返ってみると、驚くほど湿布の処方枚数が激減しました。


新規では患者さんから強く求められない限り絶対に処方しませんし、既存の患者さんへの処方も70枚/月に制限されています。面白いほど厚労省の思惑通りの行動をしています(笑)。


しかし、今回の厚労省の方針には、私は積極的に協力しようと思います。国民皆保険制度を守るためにも医療費削減は待ったなしの状況ですから・・・




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