先日、金融資産投資のセミナーに参加しました。セミナーの最初の段階で、某ヘッジファンドに投資する投資信託を例示されました。この投資信託に係る費用は下記のごとくです。


  • 購入時手数料: 5.4%
  • 運用管理費用: 3.24%+成功報酬(25%)
  • 売却時   : 0.4%


初年度には最低でも8.64%もの手数料が発生します。これに対して、世界で最も優れた機関投資家のひとつである米国のイエール大学のエンダウメント(大学財団)が紹介されました。


イエール大学のエンダウメントは、長期間にわたって驚異的な運用実績を記録しています。例えば1994年からの20年間で、年平均13・9%のリターンを上げています。


世界最高峰の機関投資家でさえリターンは年平均13.9%であるのに、投資信託の運用管理費用が最低でも3.24%も徴収されては、長期投資で勝てる可能性はかなり低くなります。


金融資産投資ではコストを考えながら投資対象を選択するべきとのことでした。そして、最もお勧めの投資手法は、長期連続増配企業への投資だとおっしゃられていました。


過去25年間連続して毎年増配している優良大型株は配当貴族銘柄と呼ばれています。日本では花王ぐらいしか存在しませんが、米国には40以上の銘柄があります。


そして、単にこれらの長期連続増配企業を購入するのではなく、大幅な株価の調整局面でのみ購入するという手法を推奨されました。う~ん、これってまさに私が実践している手法です(笑)。


私の場合は長期連続増配企業ではなく、ストック型業種の大型株をメインターゲットにしていますが、売買手法や投資戦略はかなり相通ずるものがありました。


円高局面で米ドルを買い集め、米国市場が大きく調整した際にNYSE上場の長期連続増配企業を買い集める手法は、今年以降の市場環境ではチャンスの窓が開くかもしれません。


あと、複利運用の重要性を強調されていました。私は単純な複利運用では元本の価値を維持できないケースがほとんどなので、机上の空論だと考えています。


この考えを踏まえた上で、講師に具体的な複利運用の対象をお伺いしたところ、期間10年の新興国のゼロクーポン債を勧められました。


為替リスクがありますが、トルコ・リラ、ブラジル・レアル、インド・ルピーなどのゼロクーポン債の場合、10年後の償還時に1/3未満にまで通貨価値が落ちない限りは利益を確保できます。


最後に、投資リスクは ①金融商品そのもののリスク ②投資家自身の心理リスク に分類されるが、成績に最も影響するには②であるとおっしゃられました。まさに至言だと思います。




★★  医師のための金融資産形成術  ★★


資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。



NY夜景

      



勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。


1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術


①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。


一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。 


今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。


築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。