ドイツ銀行が、かなりアブナイ状態に陥っています。
事の発端は、9.15に米国の司法省が巨額賠償(140億ドル)を要求したと報じられたことです。


この報道を受けて、9.16の欧州株式市場ではドイツ銀行の株価が8%もの下落を演じました。 この日はたまたまライブで欧州市場を眺めていたので私も驚いてしまいました。


9.16は、不良債権問題の動向に関心が集まるイタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナも取引の序盤から大幅に下落して年初来の最安値を更新しています。


ただし、その他の欧州銀行株は軟調ですが、それなりの株価を維持しています。現時点ではドイツ銀行の独歩安と言っていいでしょう。今もっともアブナイ銀行の面目躍如です(笑)。


ただし、ドイツ銀行は総資産で世界第4位の規模を誇る超巨大銀行です。そのドイツ銀行の経営危機は、世界経済の安定性の観点からもかなり危険な状況だと言えます。


ちなみに1位は中国工商銀行、2位は三菱UFJフィナンシャルグループ、3位はHSBCホールディングスですが、総資産の規模はドイツ銀行とほぼ同等です。


つまり、ドイツ銀行破綻は、三菱UFJ銀行が破綻するのと同じ衝撃なのです。サンタンデール銀行やコメルツ銀行が救済合併するという噂もありますが、ドイツ銀行は規模が大き過ぎます。



Too big to fail



上記は2007年ごろから使われるようになった大き過ぎて潰せない銀行というフレーズですが、今回のドイツ銀行にも適応されるのでしょうか? 無秩序な破綻は世界恐慌の引き金となります。


しかし、現在のドイツ銀行の状況を見る限りでは、救済合併さえも難しそうです。じゃ、ドイツ銀行に投資しているオマエはどうするの?って声が聞こえてきそうです。 エッ、私ですか?


「もちろん、とっくの昔に損切りしています」などということは当然無く、このまま地獄の底までドイツ銀行にお付き合いするつもりです。


今回のドイツ銀行には、どう考えても2009年3月期を越えることができないと思われた日本レジデンシャル投資法人を、3月に簿価の1/10以下で大人買いした時以来の恐怖を感じています。


このまま私はやられちゃうんでしょうか? あっ~、ドイツ銀行怖過ぎ(笑)。


注意!

欧州銀行株は本当に危険です。絶対に投資するのは止めましょう。どうしても投資したい人は自己責任でお願いします。





★★  医師のための金融資産形成術  ★★


資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。



NY夜景

      



勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。


1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術


①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。


一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。 


今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。


築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。