インフルエンザシーズンの到来で、入院中の患者さんにもインフルエンザワクチンを接種する機会が多いです。インフルエンザワクチン接種にあたって予診票に記載してもらいます。


私は、s-podのブログ主先生を見習って、サインを求められれば快く引き受けるようにしています。しかし、盲目的にサインしているわけではありません。


何故なら、ときどきトンデモないモノが紛れ込んでいることがあるからです。先日、私が受け持っている80歳代前半の患者さんがインフルエンザワクチン接種を希望されました。


予診票にサインしようと思い、署名欄を探していると目が点になりました。何故なら予診票の「はい・いいえ」欄の回答が、本来チェックするべき回答と全てが真逆になっていたからです・・・


  1. 今日のインフルエンザの予防接種について市村から配られている説明文(裏面)を読 みましたか → いいえ
  2. 今日の予防接種の効果や副反応などについて理解しましたか → いいえ
  3. 免疫不全と診断されたことがありますか → はい


という感じで、延々とヲイヲイという回答が最後まで続いていました。さすがにこの回答のままではインフルエンザワクチン接種を許可するわけにはいきません。


もう一度、インフルエンザ予防接種予診票を書き直してもらうことにしました。可能性は限りなく低いですが、予診内容を読まずにサインして何らかの有害事象を併発すれば責任問題です。


医療現場には思わぬところに落とし穴があるものですね。




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