私は毎月月末に、金融資産の時価評価を行っています。
目的は、リアルタイムに資産の増減を把握して全体を俯瞰して方針を考える資料作りです。


金融資産は値動きが荒いものの、投資対象が日本株式、海外株式、REIT、コモディティETF、通貨と多岐に渡るため、月毎の変動率はさほどではありません。


しかし、今回は米国大統領選でトランプ氏が選出されたことから、比較的大きな変化がありました。下記に大きなイベントのあった前後月の記録を記載します(2002.10月=100)。


  • 2008.9月(リーマンショック): 193%→181%→168%→161%→167%
  • 2011年3月(東日本大震災): 259%→255%→254%→256%
  • 2011年9月(ユーロ危機):249%→238%→245%
  • 2012年12月(安部政権発足):303%→324%→352%→367%→405%→418%
  • 2014年10月(追加金融緩和):469%→490%→531%→536%
  • 2015年8月(上海ショック):573%→529%→548%
  • 2016年11月(トランプ新政権):677%→704%→?



当初、トランプ氏の米国大統領選出は、金融市場に大きな災厄をもたらすと考えていました。しかし、持続性に疑問符がつくものの、1ヵ月目ではアベノミクス始動を上回る上昇率でした。


主な要因は、米国長期金利およびこれに付随したドル高・株高です。予想外のドル高のために、ちょっと残念なことがありましたが、トータルで言うとトランプ氏の恩恵にあずかっています。


本当に金融資産投資はどうなるか予想がつきません。このため、将来予想を行って投資方針を決定することは、少なくとも短期的にはナンセンスだと思っています。


長期的には日本円売り(つまり日本円で資産を購入する)の株式・外貨資産買いの方針ですが、短期的には日本円買い(つまり円で貯金する)となっています。


その時々の市況によって格安となった資産を拾っていく投資戦略なので、日本円売りという長期的な方針が常に優先されるわけではありません。




さて本日の本題ですが、2002年10月を100とした金融資産の時価評価がついに700%を超えました。11月の1ヵ月間で、2002年10月の保有資産比で27%増加(677%→704%)しています。


金融資産の投資活動は一切何もしていないにも関わらず、です。前月比では3.9%の増加に過ぎませんが、2002年10月比ではたった1ヵ月で27%の増加です。


これは、元となる金融資産の巨大化が要因です。簡単な算数なので、このこと自体を理解できない人は居ないと思います。しかし、皮膚感覚で理解できる方は少数ではないでしょうか?


この現象は資産運用の世界ではよく知られており、スノーボール(雪だるま)と呼ばれています。雪面で小さな雪玉を転がしていくと、どんどん大きくなるアノ現象です。


複利運用の具体例として挙げられますが、現実世界ではなかなか大きなスノーボールに育ちません。では、何故私のスノーボールは大きくなったのか?


それは、資産運用を金融資産単体で行っているわけではなく、不動産・給与・スモールビジネスを絡めた全体としての複利運用を行っているからです。


世の中には、金融資産だけでもこの程度の成績の方はゴマンといらっしゃると思います。しかし、余程の才能が無ければ、長期間に渡ってスノーボールを大きくし続けるのは不可能です。


スノーボールがある一定のレベルを超えて大きくなると、眼前に異なる世界が広がってきます。具体的には自分の年収の10倍を超える金額の金融資産です。


スノーボールがこのサイズになると、今回のような3~4%の変動だけでも手残り年収レベルの変動金額になります。ハンドリングが難しくなり、良くも悪くも結果が巨大になります。


躯体が大きくなると、下手に動くとヤラレ方も半端ではなく大きくなるのです。このため、投資方針自体を変更するということは余程のことが無い限りありません。


実際に、私自身の基本投資方針は2002年以来の14年間ほとんど変化していません。といっても、私の場合は超長期逆張り投資のため、ただ漫然と市場を眺めているだけですが(笑)




★★  医師のための金融資産形成術  ★★


資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。



NY夜景

      



勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。


1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術


①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。


一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。 


今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。


築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。