今年も、もう2月半ばになりました。
早いモノです。そして、2月は確定申告の時期でもあります。


不動産やスモールビジネスを所有している人にとっては、結構プレッシャーの掛かる時期です。私は複数の法人を所有していますが、基本的には経理を外注しています。


そして、1年間も他に任せていた会計業務をこの時期に全部見直すのです。だいたいの数字は把握しているのですが、税務申告レベルには到底達していません。


このため、出来上がってきた会計報告を目を皿のようにして確認・修正するのです。そのまま顧問税理士の先生との決算期の面談に臨むという選択肢はありません。


何故なら、税務申告時のちょっとした修正や調整が数十万円~数百万円単位の手残り利益に直結することがしばしばあるからです。


しかし、膨大な数の仕分け記録を目で追っていると、心が折れそうになります(笑)。特に最初の1社は、慣れないこともあり、目がうつろになってきます。


この場合、ひとつのポイントがあります。それは「金額の大きな仕分けを中心にチェックすること」です。当たり前に聞こえますが、膨大な数字の海を泳いでいると、つい忘れがちなことです。


特に、ひとつの仕分けが数百万円単位のものは要注意です。事前に税理士の先生とも相談して、入念に調整しておく必要があります。あと、固定資産税の漏れなどが無いかも確認します。


実は、とある物件の8年前の固定資産税の記帳漏れが先日発覚して、悶絶してしまいました。もう時効なのでどうしようもないのですが、200万円近い損失になりました・・・


このように大きな仕分けに集中してチェックを進めると、意外と早く終わるようになります。1000円ぐらいの会議費はいちいちチェックせずに、10万円以上のモノに絞ってチェックするのです。


このような「コストパフォーマンスを考えた思考法」は、決算の確認だけではなく、医療を含めた全てのことに通じるコツだと思います。


何かに取り掛かる時には、できるだけ大きな視点でまず全体像を把握します。そして、全体像を把握した次の段階では、全体の20%ほどある影響力の大きな項目に集中します。


これはいわゆるパレートの法則です。実社会では、この法則は非常に有用です。医療だけでなく、不動産投資やスモールビジネスでも、この法則を念頭に業務を進めていくとよいでしょう。





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