先日、1週間前から前足部の第2・3足趾間が痛いという20歳台女性が初診しました。前足部の局所所見は、少し腫脹しているもののはっきりしたものではありません。


単純X線像でも、明らかな異常所見をみとめませんでした。う~ん、何なんだろう??? 患者さんには正直に、よく分からないのでしばらく様子をみましょうと伝えました。


すると、昨年と同じだと思ってきたのですが・・・とおっしゃれれます。???と思ってカルテを遡ると、ちょうど1年前に私が診察しているではないですか!


しかも、カルテには中足骨頭間滑液包炎と記載されていました。再度診察すると、まさに中足骨頭間滑液包炎を疑う所見でした。


たしかに、ちょうど1年ほど前に、中足骨頭間滑液包炎がマイブームだったことを思い出しました。続けざまに患者さんの診断をつけて、浮かれていたのです。


こりゃまいったな、1年前の自分に勝てなかったようです。記憶力の減退が原因なのですが、医師という仕事は、不断の努力の積み重ねであることを改めて認識しました。





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