先日、自転車の車輪に足を巻き込まれたお子様が初診しました。この手の事故は本当に多いと思います。創部が派手なので、親御さんも真っ青になってしまいます。


足関節から足部にかけて強い捻れの力が加わるため、脛骨遠位端の若木骨折や脛骨遠位骨端離開を併発することが多いので注意が必要です。


踵部が自転車の車輪に巻き込まれるということは、かなり強力な捻れの力が足部に加わることになるので骨折を併発してもおかしくないのです。 


多くの患児は、踵部の挫傷(創)を併発しています。 そして、踵部やアキレス腱部の挫傷(創)は小児といえどもなかなか治癒しないので、結構長い間通院している印象を受けます。



踵部やアキレス腱部は、小児であっても治癒し難い部位です。この部位の外傷はdegloving損傷と類似の病態なのかもしれません。


このことを念頭に、きっちりと段階を踏んだ創処置を行うべきだと思います。夜診などで日替わり担当医に任せきりだと、いつまでたっても治癒しないケースが多いです。 


私は、初診でこの手の患児を診た場合、責任を持って創が治癒するまでコミットし続けます。面倒ではありますが、誰かが責任を持たなければなかなか治らないので。。。





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