先日、久しぶりに当日手術を行いました。今回の方は90歳台後半の方で、時間の経過とともに状況がどんどん悪化することが予測されました。


他院からの転院依頼だったのですが、前医が気を利かせて絶飲食にしてくれていたのが幸いでした。これはやるしかないだろう!


当日手術では、①患者さんの状態把握 ②各部署とのスムーズな連携 が必須です。この2点を達成できなければ施行することは困難です。


まず①患者さんの状態把握ですが、高齢者の大腿骨転子部骨折に対する当日手術で、私がチェックしているのは下記のごとくです。これについてはこちらでまとめています。

  1.  心機能
  2.  高度弁膜狭窄症の有無
  3.  腎機能
  4.  重度肺炎の有無 


②各部署とのスムーズな連携では、先日ご紹介した対応が吉です。面倒でも麻酔科医師や手術室スタッフ・病棟スタッフに、電話で直接きっちり根回ししておきます。


ひたすら動き回った1日でしたが、術後経過は良好で当日手術が奏功したようです。高齢者の大腿骨近位部骨折では、可能な限り早期に手術を施行することが救命率向上に寄与します。


当日手術は、整形外科医だけではなくコメディカルのスタッフにもかなりの負荷をかけてしまいますが、患者さんを通しての社会貢献だと思ってがんばり続けたいと思います。 





★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


整形外科医なら誰もが所有している骨折治療のバイブルです。豊富な図や画像が提示されており、骨折手術におけるAOの考え方や基本原則を学べます。