先日、話題にした 院内のよくある風景:各科の確執 の続編です。
各科の確執があると日常診療でロクなことがありません。


医師個人が嫌な思いをするだけでなく、患者さんやコメディカルまで不利益を被ります。このため、良い人間関係を築きたいものです。前回のエントリーでは下記3点を挙げました。


  1.  他科医師からの依頼にはできるだけ誠意をもって対応する 
  2.  こちらからお願いするときには、必ず直接状況を説明して頭を下げてお願いする 
  3.  廊下ですれ違えば、常に挨拶をする 




そして、上記に加えて上手に「謝意を伝える」ことも重要です。謝意は自分の心の中にしまっておくべきものではありません。上手に相手に伝えてこそ価値が発揮されます。


私が常に心掛けているのは、感謝の気持ちを抱いたら、できるだけその気持ちを効果的に相手に伝えることです。


そして、最大限効果を発揮するのは、大勢の医師やコメディカルの前で謝意を伝えることです。ギャラリーが多ければ多いほど、より効果的です。


シャイな人は、廊下ですれ違いざまに謝意を伝えるのがやっとかもしれません。しかし、せっかく謝意を伝えるのであれば、大勢の前で伝える方が明らかに効果的です。


逆の立場を考えてください。大勢のコメディカルの前で謝意を伝えられることほど気持ち良くなる場面は、そうそう無いことが容易に想像できると思います。


そして、コメディカルに対しても医師同士の人間関係が良好であることをアピールできるので一石二鳥です。最初は恥ずかしいかもしれませんが、実行することを強くお勧めします。





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