日常診療の中で、難症例に遭遇することがときどきあります。手術に限らず、内科的疾患の合併や何らかの膠原病併発症例などです。


このような症例を担当すると、かなりの心理的プレッシャーになります。もちろん、自分の手に余ると思わえば他科や他院に振るという手もあります。


しかし、小規模民間病院では自分独りで対応せざるを得ない場面も多々あります。こんな経験をされている方は多いのではないでしょうか。


こういう場面は、本当に嫌になって逃げだしたくなりますが、後になって思い返すと成長の原動力となっていることが多いことに気付きます。


私の場合は、透析施設を併設している医療機関に居るので、透析絡みの難症例を散見します。手術までは嫌で嫌で仕方ないのですが、それに対する対策は怠りません。


問題点を洗い出して、それに対する勉強や備えを万全にします。それにも関わらず術中では想定外のことも発生しますが、それを乗り越える過程で新たな気付きを得ます。


このようにして得た気付きは「疾患別の気付きファイル」に追記しており、膨大な量のTIPSをクラウド上に保管しています。クラウドなので、どこからでもアクセス可能です。


このように考えると、難症例が医師としての自分の成長の糧になっていることに気付かされます。そう考えると難症例を経験した方が良いとも言えます。


もちろん、戦国武将・山中鹿之助のように「願わくば、我に難症例を与え給え」と祈ることなどあり得ませんが(笑)







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初学者がTKAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です