先日、看護師さんから資産形成についての相談(?)を受けました。医師からの相談はよく受けるのですが、真剣なレベルでの看護師さんからの相談は初めてです。


医師に関しては、卒業年度・家族構成・性格からおおよその検討がつきます。しかし、看護師さんの場合は全く予想がつきませんでした。


最初は本題の不動産から入って、途中から金融資産の話になったのですが、聞いているうちに彼女はかなりの資産を所有していそうなことに気付きました。


おそらく彼女と同じ年代の医師の中で、彼女と同レベルの資産を所有している医師は半分にも満たないと思います。




シンプル資産形成法4つのポイント


資産形成に関するすごい知識を持っている看護師さんなのかと言うと、全くそんなことはありません。むしろ、資産形成に関する知識はほとんど無いと言っても過言ではないです。


こちらがびっくりするぐらい何も知らないのですが、下記の4つのポイントを押さえているために、同年代の医師以上の大きな資産(含み益込み)を所有しているようです。


  1.  質素な暮らしをしている
  2.  良い時期(不景気な時期)に不動産を購入した
  3.  余剰金は全て繰り上げ返済している
  4.  知らないことには投資しない



おそらく、①④は生来の性格、②は偶然でしょう。しかし、たった4つのポイントを押さえているだけで、これだけの資産を所有していることに感銘を受けました。


彼女がすごいのは、③余剰金の多くを繰り上げ返済に回していることです。手元にお金が無いため、無駄遣いしないそうです。


現在では金利が低いので繰り上げ返済の金銭的メリットはさほどありません。しかし、流動性が低いことを除けば、銀行貯金しているのと同じ効果があります。


こんなシンプルな方法にも関わらず、彼女は不動産価格上昇による含み益+繰り上げ返済による貯金効果によって、かなりの資産家(アッパーマス層)になっています。


しかも、自分がそこそこの資産家だと気付いていないことが興味深いです。ファイナンシャルリテラシーが高くなくても、不動産購入時期が良ければそれなりの資産は築けるのです。


ふと気付いたのですが、このパターンは医師にも比較的多いです。2000~2006年、もしくは2009~2012年に自宅を購入して、ひたすら繰り上げ返済した方が該当します。


何も資産形成していないのに、不動産価格上昇による含み益+繰り上げ返済による貯金効果で、知らない間にアッパーマス層~準富裕層に到達しています。


何だか夢のような話ですが、医師・看護師を含めて住宅ローンを組み易い業種の人には、意外と王道パターンなのかもしれません。




おひとりさまこそ資産形成


もう1点感慨深かったことは、彼女の周囲にはいわゆる「おひとりさま」が多いことです。これは看護師という職業の宿命かもしれません。


勤務体系が不規則・国家資格なので立場が強い・出会いが少ないという三重苦のため、独りで生きていくことを選択する人が多いのでしょう。


この看護師さんは美人なのですが、たしかに客観的にみると、おひとりさまになる可能性が高そうに見えます。そして、おひとりさまには経済的な裏付けが必要とのことでした。


看護師さんは医師と少し違いますが、意外と資産家(アッパーマス層)が多いようです。彼女たちのシンプルな資産形成法を参考にしてもよいかもしれませんね。





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