最近はTHAやTKAの術後後療法が速いので、術後2~3日でも個人浴に入れるぐらいの患者さんがいます。


しかし、実際には創の問題があるので、なかなかそこまで早期から、個人浴に入る方は少ないのが現状です。


私はCDCガイドラインに準じて創が乾燥した段階でガーゼを除去しますが、まだ創から浸出液が漏出している段階では、カテリープなどの防水テープを創部に装着しています。


防水テープは、シャワー程度なら全く問題ありません。しかし、浴槽に完全に浸かるとどうでしょうか? 今までは習慣的に、防水テープでは入浴していませんでした。


しかし、創からの浸出液が多くない限り、少なくとも外部から水が浸入する可能性は低いのではないのか? と思うようになりました。


ちょうど、転倒して下腿に防水テープを貼付する機会があったので、自ら実験台になって人体実験(?)を行いました。


結論的には、10分程度であれば全く問題ありませんでした。10分間ずっと浴槽に下腿を浸けていましたが、お湯は全く防水テープ内に侵入しませんでした。


今まではシャワーまでに留めるように患者指導していましたが、これなら浴槽に多少浸けても問題なさそうです。


夏場はいいですが、冬場は寒いのでシャワーだけでは辛い。。。患者さんにとっては朗報ではないでしょうか。





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