私の働いている施設は人工関節センターを併設しているので、THAの症例数がかなり多いです。毎週数件あるので、ほぼ全ての業務がルーチン化しています。


毎週、淡々と業務が流れていくのですが、判断する場面をできるだけ少なくする工夫が随所にあります。先日、これは上手い方法だと感じた工夫があったのでご紹介します。


私たちの施設では、THAやFHRを側臥位で行っています。手術台の高さを決めるのに、私は自分の肘の高さに決めていました。


しかし、この方法では自分の肘の高さというアバウトな指標なので、執刀開始して少し違和感を感じることもあります。


これを回避して厳密に手術台の高さを決める方法として、自分専用の手術台の高さ決めの棒を作成するのです。


自分専用の棒に、患者さんの皮膚切開部の高さをマーキングしておくと、どんな患者さんであっても常に一定の術野までの距離で手術することが可能です。


本当に小さな労力で、快適な(?)手術環境を獲得できます。THAではなくFHRでも使えるので、是非自分の至適な高さを記録してマーキングしておくことをお勧めします。






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初学者がTHAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です