先日、50歳代男性が左足関節を捻転したとのことで初診されました。身体所見では、 足関節外果先端から約2cm の部位に、軽度の腫脹と圧痛を認めました。



受傷時AP - コピー



圧痛部位から考えると、明らかに足関節外側靭帯損傷ではありません。しかし受傷時の単純 X線
正面像においては明らかな異常所見は認めませんでした。



受傷時斜位 - コピー



単純 X線斜位像では、腓骨遠位端に横骨折を疑わせる皮質の連続性が途絶した部分をわずかに認めました。 しかし、本当にわずかな所見なので、私も全く自信はありませんでした。


ただ、身体所見では同部位に腫脹と圧痛があったため、骨折の可能性を否定することは出来ず、ギブスシーネ固定下に疼痛自制内の荷重歩行を許可して様子を見ることにしました。



受傷後4週AP - コピー

受傷4週斜位 - コピー



受傷後2週目の単純 X線像では何もなかったのですが、受傷後4週目になって、前述の腓骨先端から2cm 部分に仮骨形成を認めました !


ここまでオカルトな骨折は初めて見ましたが、やはり身体所見の有無は重要であることを改めて感じました。






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