最近まで熱かった業界のひとつに、インバウンドを対象とした宿泊業界があります。この業界はインバウンド激増のため、雨後の竹の子のように事業を開始する人が出現しました。


世の中ではよくブームは発生しますが、自分がアーリーアダプター(early adopters)としてブームの真っただ中に身を置く機会はそんなにないと思います。



555 - コピー



アーリーアダプターとは、イノベーション普及が世の中に浸透する過程を5つにグループ分けしたイノベーター理論の過程のひとつで、前2グループは先行者利益を享受できます。


私は比較的早期からこのインバウンドブームに身を置いてきたので、先行者の立場から少し人とは違った視点をご紹介したいと思います。




参入障壁は崩れるもの


最初に感じたのは、どんなに参入障壁が高いと思われるビジネスであっても、その参入障壁が最後まで保たれるケースはめったにないということです。


私の所有物件はかなり地価の高いエリアにあるので、その高地価をはねのけてまで参入できる人はそれほど多くないと予想していました。


ところがこの業界が非常に儲かることが周知されると、えー、こんな人が!と思うような人まで参入してきたのです。


極端なことを言うと、昨日まで八百屋さんをしていたような人やビジネス経験皆無だが人の下で働くのはイヤだ(!)という人達が続々と参入してきたのです。


宿泊業は儲かるんだって!的な感覚で多額の借金を背負って参入するイメージです。 素人感丸出しの人が多いですが、数が尋常でないので脅威であることに間違いありません。


私は需給関係の予測を完全に読み違えたので、ビジネス撤退の機会を逃してしまいました。
なかなか日本もバイタリティあるじゃないですか!


今回は宿泊業という医療業界とは全く別の業種での出来事ですが、他人ごとでは全くないと思っています。遠隔医療や診断の領域では異業種からの侵入者が続々参入しています。


あと何年ぐらい私たちは安穏としていられるのでしょうか???




新参者とのお付き合いはご勘弁


次に感じたのは、世の中には自分のことしか考えていない方が多いことです、宿泊業を営んでいると、かなりの頻度で飛び込みセールスがあります。


私自身、医療系スタートアップでドブ板営業で事業を拡大しているので、飛び込み営業自体は好ましいと考えています。


ただ、彼等の行う提案は、こちらにあまりメリットのないことも多く、なぜそのサービスを私が導入しなければいけないかが、イマイチよく分からないことも多いです。


具体的に言うと、宣伝用情報端末を置かして欲しいというオファーがよく来ますが、バックマージンはあるものの、やり取りが面倒でオーナーにはメリットが少ないことが多いです。


こちらにはほぼメリットがないにもかかわらず、いきなり会って欲しいとか言われるので 迷惑というしか言いようがありません。


このようなゴリ押し営業をするのはビジネス経験がない人が多いので、半年すると消えて居なくなる方が多いです。既存オーナーの立場では新参者と取引するのは結構危険なのです。


しかし、ふと我に返ると初期の頃は医療系スタートアップで自分も同様のことをおこなっていたことを思い出しました。コレはかなり迷惑だったんだろうな・・・


私はバイタリティのある人が大好きなので、気持ち的には新参者を応援しています。しかし、傍から見てがんばれ!と思うものの、自分が直接取引するのはご勘弁です。。。




ビジネスの聖杯


ビジネスのハードルはいくつもありますが、

  1.  キャッシュポイントの確保
  2.  内部の仕組み化
  3.  営業(マーケティング)

の3つは、いわゆる聖杯ではないかと思います。この3つのポイントを押さえなければ、横展開できずに個人事業のレベルで終わってしまいます。


泥の中を這いずり回っているうちになんとなく泳ぎ方わかってくるのですが 、それがすべてのビジネスに当てはまらないことが難しいところです。


やはり世の中を自分の力だけで渡って行くのはなかなか難しいことだと感じています。






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