先日、神経伝導速度検査のことで不明点がありました。
具体的には、腓骨神経に対して inching 法を実践できるか否かについてです。


恥ずかしながら、私は神経伝導速度検査について表面的なことしか理解していません。実際に私自身が腓骨神経の神経伝導速度を計測した経験はないのです。


このため inching 法を腓骨神経で実施できるか否かを全く判断できませんでした。これに関しては、実際に検査を施行している技師さんに確認するとすぐに教えてくれました。


解剖学的に言って、腓骨神経では inching 法を実施することがかなり難しいようです。この辺りのことは教科書を紐解いてもなかなか分かりません。


このように医学の分野では教科書や文献は万能というわけではなく、その行間に埋もれている知識や知見は山のようにあります。


これらの知識や知見にアクセスするためには、やはり専門家に直接お伺いするのが一番です。 専門家とは、もちろん医師に限りません。このケースでは技師さんでした。


今回の経験から、病院勤めしているメリットのひとつを感じました。おそらく開業して独りでやっていると、今回のようなことを知るのに労力が要ったのではないかと思います。


人が集まっている組織という存在は、知識の集合体でもあります。 経済的に成功するには、おそらく組織から離れて独立するのが最善でしょう。


しかし、組織に所属する間は、医師として成長するためにも、集合知という大きなメリットを最大限享受することを考えるべきかなと思いました。






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