電力株の復配が続いています。私は2012年の電力危機の際に、フリーキャッシュフローのかなりの部分を割いて、数カ月ほど暴落する電力株に買い向かいました。


2013年10月には取得価格の2倍にまで株価が上昇しましたが、この時点では復配の兆しは全くありませんでした。


しかし、2016年から、続々と復配&増配が始まりました。 そして、昨日に2018年中間配当の通知が各電力会社から届きました。


  • 東京電力     0円 / 0%
  • 中部電力    60円 / 5.95%
  • 関西電力    50円 / 5.78%
  • 中国電力    50円 / 5.08%
  • 北陸電力    0円 / 0%
  • 東北電力    40円 / 7.39%
  • 四国電力    30円 / 2.93%
  • 九州電力    30円 / 3.74%
  • 北海道電力    5円 / 0.80%
  • 電源開発    70円 / 3.99%



上記は私が所有する電力株の2018年9月期の配当状況、および購入株価に対する配当利回りです。トータルでの配当利回りは4.04%で、年間約50万円の配当となります。


2008~2009年に買い集めたJ-REITから得ている分配金には遠く及びませんが、2012年当初の配当利回りがほぼゼロであったことを考えると、かなり復配されているという認識です。


原子力発電比率の高い北海道電力・関西電力・九州電力の3社の暴落度合いが凄まじかったので、特にこの3社の比率を高めて、私はいつもの集中投資を敢行しました。


復配速度はかなり差があり、関西電力は2011年の震災前の60円まであと一歩、九州電力はようやく半分、北海道電力はまだまだこれからといった状況です。


最終的に震災前レベルまで増配すると、各電力株の利回りは6%になる予定です。 安定的なこれらの銘柄群でこの利回りを確保できれば、なかなか美味しい話だと思います。


めったに無いことですが、ストック型銘柄が何らかの理由で暴落した際には、業界全体が消える可能性が無い限り、思い切って踏み込んでみるのもひとつの手だと思います。


そうは言っても、2012年の状況で電力株に資金を投入することは相当の覚悟と勇気が必要でした。私は何度も暴落に買い向かっていますが、いつも寿命が縮む思いです。


しかし7年の歳月を経て、かなりの果実を手にし始めています。 このような投資手法は、世間一般の投資法とは似ても似つかない手法であり、実践している人は皆無だと思います。


しかし、2013年10月6日のブログの最後に書いているように、私は2012年当時から復配後の電力株ATM化を目的に、捨て値で投げ売りされていた電力株を大量に拾い続けました。


7年前の自分の投資行為が実を結びつつあるのを見るのは、なかなか感慨深いものがあります。まぁ、普通に考えるとちょっと常軌を逸した時間感覚なのでしょうが・・・


こういった投資手法の期待値は、インデックスのドルコスト購入法では得ることのできないほど高いのですが、現実的には暴落時に資金を投入することは難しいです。


ゆるい先生もおっしゃられているように「だからこそ、少額でも鉄火場に参加することは重要なんだよ。」だと思います。






★★  医師のための金融資産形成術  ★★


資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。



NY夜景

      



勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。


1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術


①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。


一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。 


今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。


築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。