先日、人工膝関節全置換術(TKA)がありました。TKA で面倒なステップのひとつに脛骨近位部の骨切りがあります。


TKA では内反膝が多いので
、脛骨近位外側の処理は行わないことが多いです。このため、何となく外側軟部組織に手を加えるのはアンタッチャブルなイメージがあります。


ただでさえも内反膝においては内外バランスが内側に偏っているのに、外側軟部組織を切離すると、ますます靭帯バランスが崩れそうです。



このため外側軟部組織の切離は最小限にとどめるというのが暗黙の了解です。私も外側軟部組織の切離は最小限にするように心がけていました。


ところが先日の TKA では、脛骨近位外側の軟部組織を関節面から約10 mm ほど全周性にリリースしていました。えっ、そんなことしていいの???


少し驚いて確認すると、脛骨近位骨切りで骨から軟部組織を剥がすのだから、最初から軟部組織を剥離しておくと骨切り後の骨片摘出が容易になるという理由でした。なるほど!


その後、実際に骨切りを行うとあっさり脛骨近位骨片が摘出できました。これだけでも5分程度は手術時間を短縮できそうです。なかなかうまい方法だと思いました。






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