インフルエンザのシーズンに突入しています。病院には連日何十名ものインフルエンザ患者さんが押し寄せており、院内もインフルエンザウイルスが蔓延していそうです。


そんな危機的状況の中、2018年3月に上梓された新しいインフルエンザ治療薬であるゾフルーザ®(バロキサビル)が、初めてのインフルエンザシーズンを迎えます。


バロキサビルは、タミフル、リレンザ、イナビルなどのノイラミニダーゼ阻害薬とは異なる作用機序を持つ新規の抗インフルエンザ薬です。


このため、バロキサビルはノイラミニダーゼ阻害薬に対して耐性を示すウイルスに対しても有用な可能性があります。


そして、バロキサビルの特徴は単回投与であることです。このため、コンプライアンスに優れており、既存薬から急速に置き換わる可能性が高いと言われています。


もうひとつのメリットは臨床症状の改善効果だけではなく、ノイラミニダーゼ阻害薬よりもウイルス量を減らす力も強く、周囲への感染性が低下する可能性も示唆されています。


ここまでみると良いこと尽くしですが、バロキサビルで治療するとA型では10%程度が耐性化するそうです。ノイラミニダーゼ阻害薬は1~2%なので、大きな課題と言えます。


このため、変異ウイルスの出現がほとんどないB型のみへの処方、および入院中の重症患者さんへのノイラミニダーゼ阻害薬との併用使用が推奨されているようです。







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