以前、弾性ストッキングは閉塞性動脈硬化症(ASO )患者さんに禁忌であることを話題にしました。それでは深部静脈血栓症予防で使用する AV インパルスはどうなのでしょうか?


常識的に考えると AV インパルスは静脈系に働きかけるものなので、動脈系の疾患である閉塞性動脈硬化症には関係ないように思えます。


AV インパルスの取扱説明書を確認すると、禁忌欄で2つの病態が挙げられていました。ひとつは、うっ血性心不全、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎などの既往がある患者さんです。


これらの疾患では心臓への血流増加が有害である可能性があるため、AV インパルスの使用は禁忌となるそうです。深部静脈血栓症予防のための機器なのにおかしな感覚ですね。


一方、血液循環不良、脆弱な皮膚、無感覚の四肢、および糖尿病の患者さんは、禁忌ではないものの特に注意を払って使用することが望ましいと記載されていました。


閉塞性動脈硬化症は血液循環不良に該当します。虚血性壊疽直前の極めて血流状態が不良な場合は、弾性ストッキングだけではなく 
AV インパルスも使用しない方が良いようです。






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