先日、少し離れたところにある某医療機関から、患者受け入れ可否の問い合わせが来ました。 どうやら私が数年前に執刀した人工膝関節全置換術の遅発性感染のようです。


それは大変だと思って受け入れ準備を開始したのですが診療経過を確認すると退院後の通院歴が無く、どうやら現在は心不全の治療のためにその病院で入院中のようです。


心不全のために全身状態が悪化して、そのために TKAに感染を併発したのが真相です。残念ながら私が勤務している病院には循環器内科の常勤医がいません。


このため、この患者さんを受け入れできませんでした。この件は終了したのですが、
いつまで執刀医が人工関節患者さんを診続けるかという問題点があるように感じました。


基本的には、自分が執刀した患者さんは外来でフォローしています。その経過の中で何か不具合が発生した場合は、主治医である私が責任を持って対応します。


しかし今回のように患者さんが転院してしまいその後音沙汰ないような状況で不具合が発生した場合には、誰が責任をもって治療をするべきなのでしょうか?


このようなケースではケースバイケースだと思いますが、基本的にはその患者さんが現在かかりつけている医療機関で治療をするべきではないかと感じました。


今回、もし循環器内科医師がいても、遅発性感染を併発した理由が心不全による全身状態悪化であるため、こちらの病院で感染治療を行うという判断はしにくいように思います。


議論のあることろですが、一旦主治医の手を離れた患者さんに関しては、現在のかかりつけ医療機関が責任をもって治療を行うべきではないかと感じました。





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