母指ばね指の治療は少しめんどうくさいです。母指は手部に対して対立位にあるため、正中を見極めなければいけないからです。
これは腱鞘切開術の時だけでなく、腱鞘内注射の際にも当てはまります。中央を外すと腱鞘内注射の効果を得ることができません。
かつての私は、腱鞘内注射の際に爪先で患者さんの皮膚に爪痕を残していました。爪先でバッテン印の痕を付けるのですが、手掌皮線と同化して分かりにくくなります。
そこで、最近では図のようにボールペンのペン先で印をつけるようにしています。これでもイソジンを塗布すると分かりにくいことがあるので、比較的強めに印をつけています。
ボールペンで皮膚に印をつけるアイデアは、以前に当ブログ内で教えていただきました。その記事では関節注射に関してのアイデアでしたが、今回は腱鞘内注射に応用しています。
もちろん、ボールペンはペン先を収納した状態で押し付けます。決してボールペンを収納せずにそのまま刺さないでください。結構便利なので、一度試してみることをお勧めします。
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