ガングリオンの治療について考えてみました。親戚のお子さんの手関節背側にできたガングリオンを治療したことがきっかけです。


まだ小学生なので、どうやったら疼痛を少なくできるか? を考えたのです。ピンク針で穿刺したり手関節掌屈位で破砕するのでは、かなりの苦痛を与えてしまいます。


まず思いついたのは皮内針で穿刺してみることでした。おそらく細過ぎるので吸引はできません。それでも被膜に穴を開けるので、容易にガングリオンを破砕できると踏んだのです。


しかし、実際に施行すると吸引できないのはもちろんですが、破砕しようと思っても簡単にはいきません。最終的には破砕できましたが、ガングリオン被膜は
想像以上に丈夫でした。



今回の経験から思ったのは、①皮内針使用であれば内部でガングリオンを何か所か突いて破砕しやすくする ②皮内針ではなくブルー針を使用する です。


今回のオチは、ガングリオン穿刺で皮内針を使用するというアイデアはイマイチだったということでした...







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