私は何らかの症状を抱えている患者さんには、どのような時に痛いのかをできるだけ具体的に訊くようにしています。


その行為はもちろん診察の一環ですが、できるだけ詳細に症状について訊き出す大きな理由のひとつは、自分自身の記憶を強化するためです。


例えば手関節の TFCC 損傷の場合、疼痛のために回内が制限されるケースが多いです。画像所見だけでは回内か回外かは判断できないです。


しかも TFCC損傷の患者さんはそれほど数が多くないので、回内か回外のどちらだったかな? と忘れてしまいがちです。


このような時、患者さんのとの会話を思い出して、TFCC患者さんは「やかんのお茶を注ぐ時に痛いんですよ」と言っていたなと言うことを思い出すと「回内」となります。


整形外科領域の疾患は膨大ですが、特徴的な症状を自分の頭にインプットするためにも患者さんとの会話で得た印象的な内容を記憶しておくのも有効な方法だと思います。





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