多くの医師は、自分の働きこそが医療機関の屋台骨であり、自分の存在が全体を支える屋台骨だと考えているのではないでしょうか。


もちろん実際にも、医業収入のほぼ 100%は医師の診療行為から生まれていますので、このように医師が考えてもおかしくはありません。


私がメインで勤務している医療機関においても、このような考えが成り立ちます。少なくとも日本にいる限り、医業収入のほぼ 100%は医師が稼ぎ出しているからです。


しかしこのような考えは、物事を断片的にしか見ていないと考えています。メインの勤務先は、透析・リハビリテーション・整形外科が収益の 3本柱となっています。


それぞれかなりの高収益領域なのですが、これらの高収益領域は医師が主導しているように見えて、実はそうではないことを感じています。


どういうことかと言うと、これらの 3つの高収益領域の仕組みを創り上げたのは、他ならぬ経営者だからです。


透析やリハビリテーションの箱を作り、そして効率よく集患して、医師も含めて内部の仕組みを整えてシステマティックに医業収益を積み上げる。。。


このような芸術的な仕組みを作り上げたのは、先代の病院開設者です。残念ながら、この先生は最近お亡くなりになられました。


そして生前お話させていただいた時には、会話の内容のスケールの大きさにしばしば感嘆したものです。たった一人でこれほどまでに大きな仕組みを創ったのか...


この医療機関で働いている 1000人近い人は、先代が築いた仕組みに養われています。確かに表面的には医師が稼ぎ出しているようにも見えます。


しかし、私たちは単にそこに居て仕組みがもたらす収益機会を確実にモノにしているだけに過ぎません。本質的には先代がたった一人で創り上げた仕組みに乗っかっているだけです。


恥ずかしながら、私がこの事実に気付いたのは先代がお亡くなりになった直後でした。この優れたシステムは水のような存在なので、恥ずかしながら存在に気付かなかったのです。


一人の人間がここまで大きな仕組みを築けることに対する畏敬の念と、このような巨人が世の中にはたくさんいて、そのおかげで社会が回っている事実に今更ながら気付きました。


最近、営業に回って先代の創り上げた収益システムとは別のところに立脚した集患手段を作ろうと奮闘していますが、全体を見ると所詮は砂粒程度の効果しかあげられていません。


まだまだ 手のひらの上の孫悟空状態 なのです。このような先代の創り出した驚嘆すべき 実績を参考にして、自分でも新たな仕組みを創ってみたいと思う今日この頃です。







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