最近、太陽光発電について改めて考える機会がありました。まずお断りしておきますが、私は太陽光発電に関しては、すでに現役を引退したロートルです。


錆びついた知識と経験しかない者の戯言であることはご容赦ください。私は、2010年から下記のような太陽光発電投資を行っています。


  • 2010年 9.65kWh(自宅1号)
  • 2010年 9.65kWh(所有物件3号)→ 売却済み
  • 2014年 49kWh 産業用太陽光発電施設


2010年は48円/kWh、2014年は36円+税/kWhの固定買取価格です。2010年に設置した自宅1号の太陽光発電施設は来年(2020年)に卒FITを迎えます。


卒FIT後は、各電力会社の「電力お預かり」プランが妥当に思えます。昼間に発電して消費しきれなかった余剰電力を夜間に使用できる仕組みです。


売電は8~10円/kWhなので、「電力お預かり」プランで市場価格よりも安価な電力を1日中消費する方がお得です。実質的に蓄電池をタダで提供してくれることになります。


さて、現状を確認したうえで10年間の太陽光発電投資の結果を検証してみたいと思います。論点は下記の3つです。


  1. 計画通りの投資成果を得た
  2. グリッドパリティ(Grid parity)の到来が現実となった
  3. 真のグリッドパリティ後はもう少し先


まず、①計画通りの投資成果を得た ですが、驚くべきことに10年前にシミュレーションした通りの売電収入を獲得できました。普通の投資でこんなことは考えられません。


やはり国が作った枠組みの中での投資は確実性が高いようです。あと、メーカーの技術力が10年という長い年月に耐え抜いたことも勝因のひとつです。


もちろん、投資成果が「しばらくタダで電気を使用できる設備なので大したモノではないのですが、株式や不動産で揉まれている身には非常に新鮮な経験でした。


次に、②グリッドパリティ(Grid parity)の到来が現実となった ですが、当初笑い話でメーカーと協議した記憶があります。


「○○さん、たしかに太陽光発電の電力よりも市場価格の方が上がったら逆ザヤになりますね~」と言っていたものの、両者ともおとぎ話であるという前提でした。



ところが、数年前に電気料金上昇の影響があるものの、本当にグリッドパリティを達成してしまい、技術の進歩に驚愕した記憶があります。


保守的に考えても尚それを上回る事態が発生したことは、自分のリスクマネジメントの限界を思い知らされました。


最後に、③真のグリッドパリティ後はもう少し先 ですが、実際に一般消費者がグリッドパリティの恩恵を受けるのはもう少し先になると考えています。


自宅2号改築の際に、グリッドパリティを受けて自宅の電気を太陽光発電で賄うことを検討しましたが、いまだに経済的にペイしないことが分かって断念しました。


その理由は、パワーコンディショナーが原因です。たしかに10/kWh以上の比較的大規模な太陽光発電施設ではグリッドパリティを達成しています。


しかし、家庭用の数kWh程度の小規模発電では、パワーコンディショナー等の附帯設備費用の占める割合が高くなり、未だにペイしないのです。


ただ、これまでの状況をみていると、当初10年ほどだったパワーコンディショナーの寿命は15年程度まで延びており、低価格化も進行しています。


さらに電力お預かりサービスが普及すると蓄電池が不要になるので、一般消費者目線でもグリッドパリティを達成しそうです。


今回の自宅2号には間に合いませんでしたが、次の物件購入時には実需としての太陽光発電導入を検討したいと思います。






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