先日、受傷後4週間の舟状骨骨折の患者さんを診察しました。他院からの紹介患者さんなのですが、手関節痛が続くので単純X線を施行したところ、舟状骨骨折を認めたのです。


画像上では骨折に硬化像はなく、また転位もほとんど認めません。しかし、既に受傷から4週間経過しており、その間は外固定を施行していませんでした。


う~ん、普通に考えたらまだ骨接合術でいけそうな感じなのですが、確証を持てません。このような場合、私は餅は餅屋に訊くようにしています。


いつもお世話になっている母校の手の外科の講師にLINEで相談しました。今回のケースではCTが鍵となります。しかし、LINE等でDICOMデータをおくるわけにはいきません。


少し試案したのですが、CTをシネモードでスマホで撮影して、その動画ファイルをLINEで送付することにしました。たくさんの分割画像を送るより視覚的に分かりやすいです。


動画なのでそこそこのサイズになりますが、確認すると7秒で1.75MBでした。これぐらいなら、さほど迷惑ではないのではないでしょうか...。


CTをシネモードの動画で送付するアイデアは、他の先生の実例をみてマネしたのですが、相談するときには有用なやり方だと思いました。撮影も簡単なのでお勧めの方法です。





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豊富な図や画像が提示されているため、ほとんどの骨折や脱臼に対応することが可能です