先日、リウマチ NEWS LETTER 64をパラパラ流し読みしていると、興味深い記事を拝読しました。鹿児島大学 血液・膠原病内科の秋元正樹先生による災害とリウマチ性疾患です。


秋元先生は、2011年3月11日の東日本大震災に際して、3月17日から宮城県石巻市に救護班として出動したそうです。秋元先生は日本DMAT隊員で災害医療について熟知しています。


そのようなバックグランドの秋元先生が、実際の大規模災害現場で感じたことをまとめられていました。その中でも特に「
災害時は平常時の医療は通用しない」に感銘を受けました。



関節リウマチに対してはMTXがアンカードラッグであり、代わりにステロイドを使用するなどもってのほかですが、災害時にはそうとも言い切れません。


災害時は水や食料が不足して患者は脱水状態になっている可能性が高いです。そんな時にMTXがあっても内服するべきか否かは慎重に検討するべきです。


平常時であれば MTXが常識!ですが、大規模災害時には降圧薬さえも不足している状況です。MTXは入手困難ですが、もし入手できたとしても投与は慎重になるべきとのことです。


私自身は大規模災害の渦中に巻き込まれたことは無いですが、平常時の医療は通用しないことに軽い驚きを感じました。


大規模災害が発生しないことを祈りつつも、もし発生した場合には現地の状況を総合的に判断したうえで最適と思われる医療を提供したいものです。






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