新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために、慢性疾患等の定期受診をしている患者さんの定期処方薬を、電話での診察で処方箋を発行することが可能となりました。


2020年2月25日に取りまとめられた「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」に従って、厚生労働省が事務連絡として全国の医療機関に周知したそうです。


これまで、電話診察は医師法20条の「無診察治療の禁止」に抵触する可能性が高かったため、基本的にはグレーゾーンでした。


ところが、今回の新型コロナウイルス感染症の拡大に対応するため、やむを得ず全国的に解禁されたようです。この決定に私はかなりの衝撃を受けました。


新型コロナウイルス感染症が沈静化すれば見直すと明記されているものの、一度電話診察の利便性を知った患者さんから根強い要望が出ることが予想されます。


診察料は次回来院時に支払うことになりますので、医療機関としては未収リスクとキャッシュフローの観点から望ましくありません。


しかし、3分診療と揶揄される外来診察なので、スムーズに電話が取り次げるのであれば、私たちにとってもそれなりのメリットはあるかもしれません。


今回の新型コロナウイルス感染症は、戦後では類を見ない状況なので、従来はタブーとされてきた岩盤規制を崩すきっかけになるかもしれません。






★★ 第3刷決定! ★★
 


当ブログ管理人書き下ろしの書籍が、中外医学社から発刊されました。「経済的に自由な医師」になることで、医師としての充実感と経済的成功を両立できる道があります。


本著では、資産形成論とマインドを学ぶことができます。具体的な手法は勤務医のための資産形成マニュアルに譲りますが、医師に特化した資産形成の入門書として是非ご活用ください!




161228 【書影】医師の経済的自由