4月になってから勤務先の状況が劇的に悪化しています。最大の原因は、患者さんの受診抑制です。新患外来などは壊滅的状況で本当に心配です。


開業している大学同期も、科を問わずに軒並み患者数が減少しており、かなり深刻な状況のようです。医療業界において、こんな状況が過去にあったでしょうか?


  • 1989年 消費税法施行
  • 1991年 バブル崩壊
  • 1997年 山一證券廃業、拓銀破綻
  • 1998年 アジア通貨危機
  • 2001年 老人保健制度で定率1割負担導入、同時多発テロ
  • 2008年 リーマンショック、後期高齢者医療制度導入
  • 2011年 東日本大震災
  • 2020年 新型コロナウイルス感染症のパンデミック



赤字は医療制度に関連のあるイベントです。これらも含めて日本経済を大きく揺さぶるイベントは多くありましたが、医療業界にさほど大きなインパクトがあった記憶はありません。


リーマンショックと後期高齢者医療制度導入が重なった 2008年には多少の受診抑制があった記憶もありますが、今回とは比較にならないレベルでした。


とにかく今回の受診抑制は酷いの一言に尽きます。受診抑制が患者側・医療者側の両方から推し進められているのも前代未聞です。


新型コロナウイルス感染症が終息しないかぎり事態が改善するとは思えず、医療機関の経営者には巨大なプレッシャーがかかっています。


ニュースでは感染症指定病院の医療崩壊がクローズアップされていますが、医療業界全体をみると水面上のごく一部の問題に過ぎません。


目立たない水面下では医療業界そのものの存亡の危機が静かに進行しているのです。医師免許や医療業界は景気に左右されない聖域と考えていましたが浅はかでした。


すでにアルバイト医師切りや雇止めが多発しているようですが、この状況が続くと常勤医師のリストラに発展する可能性があります。


医師がリストラされる...。考えたこともない状況です。医療業界にとっても、新型コロナウイルス感染症はブラックスワンに違いありません。対策を練らねばなりませんね。






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