先日、鎖骨骨幹部骨折の手術がありました。既存骨折のために、もともと鎖骨が変形している嫌な症例です。reconstruction plateを鎖骨上面に当てて固定しました。


なんてことは無い普通の手術ですが、鎖骨の直下には鎖骨下動脈や肺尖があります。ドリリングの際は、あまり気持ちの良いものではありません。


普通の人はエレバトリウムを鎖骨の下面に挿入してブロックすると思います。しかし展開の関係でそれだけでは心許ない症例もあるのが悩みどころです。


そのような際、最初からスリーブ先端から20mmほどしかドリルが出ないように調整しておくことが有効でした。


私がこのことに気付いたのは術中でした。ドリルで対側の骨皮質を貫いた瞬間にスリーブに接触してそれ以上奥に進まなかったのです。


手術介助に入ってくれた美人看護師さんがメジャーで測って、スリーブ先端からドリルが 20mmしか出ないように長さ調節してくれていたのです。


鎖骨の横径は
 20mm以内ぐらいなので、この方法は非常に有効だと思います。もちろんエレバトリウムでブロックもしますが、ダブルの安全対策で合併症発生確率が下がりそうです。







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